隊員A「隊長・・ヒマですネェ、何か面白いことってないですかねぇ・・」
隊長 「そういうときにはインターネットで調べるとか近所に聞くとか・・何かあるじゃろう」
隊員B「カタカタカタ・・カチッ」(注:一応キーボードの音とマウスをクリックした音)
隊員B「た、隊長・・大変です・・」
隊長 「おっ何か不思議なものを見つけたか・・」
隊員B「九州の大分で吊橋が大変な人気になっているそうです・・」
隊長 「では早速大分支部に連絡を取ってくれ・・」
隊員A・B「大分支部ぅ!!??」
隊長 「我が探検隊には全国に優秀な探検隊員が日頃は会社員などに身をやつして、ひたすら私の
    命令を待っているのじゃ・・フフフ」
隊員A「私は連絡先を聞かされていませんが・・」
隊長 「そうであったな・・では・・(パラパラ)これが連絡先一覧じゃ」
隊員A「こ、これは各県に最低1名が配置されていますねぇ・・す、すごい・・」
隊長 「まぁここまで水面下で組織を作るのは並大抵ではなかったが・・では大分に向けて出発ぅ・・」
隊員A・B「た、隊長・・その自転車で大分までは・・・」
隊長 「アホ・・近くの駅までこれで行くねん・・あとは飛行機じゃぁ・・」


と、いうことで、刻迷宮探検隊三人は大分空港に降り立つのであった・・

隊員A「隊長・・二月とはいえ、意外と寒くないですねぇ・・」
隊長 「今年は暖冬らしい・」
隊員B「ところで大分特派員は迎えにきているのでしょうか・・」
隊長 「お〜さすが身を隠す術は免許皆伝・・大分特派員を侮るではないぞ・・」
大分特派員「失礼します〜」
隊長 「お〜大分特派員の鉄輪鉄子じゃないか・・久しぶりやぁ・・」
隊員A・B「鉄輪鉄子ぉ・・??!!」
隊長 「我々には重要な任務があって、しかも最近個人情報保護法もあって個別名詞を出すことには
    慎重になっておるのじゃぁ・・」
隊長 「従って大分支部でも仮の名前を与えておるのじゃぁ・・」
隊員A「しっかし、鉄輪鉄子っちゅうのは逆に目立つ存在ではないのでしょうか、色気もないし・・」


隊長「鉄輪鉄子、今回の任務はわかってるだろうな・・」
大分特派員「はい、その吊橋は「九重”夢”大吊橋」といいまして、昨年10月末に出来上がった
      もので、ございます。
      以来、その人気ぶりは近県ならず本州からも観光に訪れると聞き及びました。
      まずは是非その全貌をお確かめくださいませ・・」

隊長  「ちと待て・・折角九州まできたのに温泉がないのは寂しいではないか・・
      鉄輪鉄子・・なにかここらあたりでお勧めの温泉はないのか・・」
大分特派員「遠路はるばるお越しいただきましてありがとうございます・・ここらあたりは九重九湯と
        申しまして昔から名高い温泉地であります・・
        よろしければこの鉄子ご案内申し上げます・・」
隊長  「うむ・・すまんなぁ・・こういう気配りが隊員ABに少しでもあればのう・・」
隊員AB「ちゃんとその嫌味聞こえてますけど・・」

大分特派員「さきほどお話しましたように九重九湯がありますが、一応ご紹介しますと
・筌ノ口温泉
・宝泉寺温泉郷(壁湯温泉・宝泉寺温泉・川底温泉)
・龍門温泉郷
・湯坪温泉郷
・筋湯温泉郷
・長者原温泉郷
・寒の地獄温泉  をさすのでございますが、かなり変化に富んだ温泉郷と思います。」
隊長  「で、その中でお勧めのお湯は??」
大分特派員「ここらあたりはすべて温泉掛け流しが当たり前でございまして、どこもお勧め
        で、ございます。ただ、吊橋近くとなると筌の口温泉があります」
隊長  「では、その口に行こうではないか・・」
大分特派員「あの〜、筌ノ口温泉でございます」


大分特派員「こちらが筌ノ口温泉になります。共同浴場(写真左)と新清館がありますので、
        少々時間もありますので、立寄りで共同浴場、お泊りは新清館ということで、
        いかがでしょうか」
隊長  「気の配りよう・さすがであるのぅ・・他とはえらい違いじゃぁ・・」
隊員AB「ぐ、ぐれてやる・・」
隊長  「これはよい、鄙びた感じといい、掛け流しといい、ゆうことなし!!」
隊員AB「すごい、すごい」
大分特派員「大分県のなかでもそうそうありません・・」
隊長 「な、なんでお前も一緒にはいっておるのじゃぁ・・」
大分特派員「キャァ〜・・変態ぃ・・」
隊員A「自分から男湯に入ってきて・・変態もないもんや・・」
大分特派員「ついつい夢中で案内してまして・・」
隊員B「脱衣所で気がつくやろ・・普通・・」


隊長  「そろそろ日が暮れてきたんで、探検は明日にすることにした」
大分特派員「では、旅館のほうにいきましょう、何しろお隣ですから移動が楽ですね」
隊長  「では、もう一度風呂に入ってくるか」

大分特派員「キャァ〜痴漢・・」
隊長  「ち、ちょっと待て・・ここは混浴とちゃんと書いてあったぞ・・」
大分特派員「そうでした、こちらは女性専用と混浴露天風呂があったんです・・痴漢呼ばわり失礼
        しました」


大分特派員「おはようございます、昨日はよく寝られましたか」
隊長  「長旅のせいか、よく寝た・・」
大分特派員「では早速出発しましょうか」
隊長  「そうしよう・・ところで隊員ABを見かけないが・・」
隊員AB「おはようございます、こちらも準備完了しました」




【九重”夢”大吊橋データ】
・総工費 19億2200万円
・標高   770m
・総延長 390m(日本一)
・高さ   173m(日本一)


大分特派員「吊橋はこちらです」
隊長  「お〜すごい人出ではないか・・まだ営業前やとゆうのに駐車場も半分以上がうまっている・・」
大分特派員「名前は九重”夢”大吊橋という名前になりました・・夢とゆうところにチョンチョン
    ついてるのがこだわりでしょうね」
隊長  「では、さっそく渡ってみるか」



大分特派員「標高も770mあります・・下は鳴子川渓谷で震動の滝の雄滝、雌滝が一望ですね」
隊長  「お〜これは圧巻・・景観もあっぱれ、しかしこの人出はすごいなぁ・・」
大分特派員「営業開始2ヶ月で50万人が訪問されたそうです・・九重町で当初年間30万人の予測
       だったものが嬉しい誤算のようで・・」
隊長  「ところで、この大吊橋は何の目的で建てられたか?向こうに何があるのだ??」
大分特派員「ここは向こうまで渡って、また折り返すのです。向こうには何もありません」
隊員A 「では、総工費19億円もかけて作ったことに何が???」
隊員B 「まさか自治体お得意のあのやつじゃぁないでしょうかねぇ・・」

隊長  「最近の観光キーワードはか・け・いにあるのが実証されたようだな・・」
隊員AB「か・け・い??」
隊長  「か=感動、け=健康、い=癒し・・じゃ」
隊長  「その感動がここにあるではないか・・聞くところによるとオジィチャン、オバァチャンを
    連れて家族でくるそうな・・老いた両親が冥途の土産に行きたいとゆう話も聞いた・・
      ここにくれば夫々に何か得るものがあるのであろう・・
      普通に考えれば無駄な工事と思われるが、ここに来て感動して明日の糧になれば
      いいではないか、それがここにある。」
隊長  「探検は終った・・では帰るとしようか・・今回は鉄輪鉄子にお世話になった・・」
大分特派員「また、何かありましたら・・では失礼いたします・・」


隊員AB「隊長どうしたんですか?」
隊長  「じ、実は高所恐怖症でなぁ・・さきほどまで鉄輪鉄子がおったんで我慢してたが、
    この大吊橋を戻るのは堪忍してくれ・・」
隊員A 「ここはそうゆう方のためにバスが用意されております」
隊長  「あ、ありがたい・・鉄輪鉄子の前で醜態を見せなくてすんだ・・」
隊員B 「あのぅあの方に何か・・」
隊長  「ば、ばっかも〜ん・・大阪に帰るぞ〜、案件は解決じゃァ・・」

 かくして最初の任務は無事解決したのであった・・めでたいのぅ・・
                                                   (続かない)
第一話 「謎の吊橋を探索せよ」の巻
刻迷宮探検隊