洗剤や化粧品で有名な「花王」は、当時「浴剤事業部」で新開発製品を検討していたが、ドイツの温泉保養地で研究されている「炭酸ガスの温熱効果」に着目して、全国の温泉地のサンプル収集を行っていた。
 1988年「浴剤事業部」よりの手紙は長湯温泉が「日本一の炭酸泉」を証明する調査書が入っていたのである。
 
 
 平均濃度が1200ppmもあり、通常の炭酸入浴剤のなんと7倍の濃厚さであった。
 長湯温泉は炭酸泉としては高温(36度)、しかも湧出量が多く、温泉医学の観点から見ても世界でも珍しい貴重な温泉であった。花王の調査書はまさにそうした点を指摘していたのである。
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(2005年春編)
今回は日本一の炭酸泉で有名な長湯温泉を取り上げてみました。
長湯温泉を歩く
 長湯温泉のある大分県直入郡直入町は九州本土の最高峰くじゅう連山の麓に広がる高原地帯で標準標高は450m。典型的な農村風景が続く人口約2900人の寒村である。
 戦後の経済成長のかげで過疎地域として低迷を続けていた。

 
 江戸時代、岡藩の代々の藩主から湯治場として愛されてきた。

 長湯温泉が全国に知られるようになったのは、ある一通の手紙から始まった。

 それは「花王(株)」からの手紙だった。
 当時、町役場の総務課で企画を担当していた首藤勝次氏がこの調査書に注目した。
 「大丸旅館」の長男として生まれてきた首藤氏は、これに飛びついた。追い風になったのは「ふるさと創生」事業であった。


 1989年「全国炭酸泉シンポジウム」の開催の成功、その後、ドイツの療養のあり方、文化などを学んだ。
 1992年には「西洋と日本の温泉文化フォーラム」の開催。
 1998年には国際シンポジウム「温泉と文化」
 と、長湯温泉の炭酸泉の認知度が高まっていくのであった。
 九州温泉ブームは、湯布院温泉、黒川温泉と流れ、いまや長湯温泉もその人気の一端を見せ始めている。

 しかし長湯温泉は昔からの湯治場の様相を呈しており、決して観光目的で訪れるような場所ではない。
  いまでも長期滞在型(湯治)の旅館が多いのだ。
 
長湯温泉.com
長湯温泉マップ(長湯温泉.comより)
あかつきの 
  湯がわたし一人を 
    あたためてくれる
種田山頭火
私はまた久しぶりに一人で長湯を歩いてみたいと思った。